電話番号のみでテキストメッセージのやり取りを行う機能と言えば［SMS］が有名ですが、それに代わる新しいメッセージサービス［RCS］が登場しました。日本国内ではNTTドコモやauにソフトバンクなどから［＋メッセージ］としてサービスが提供されています。
RCSとは？
テキストメッセージのやり取りを行う機能と言えば日本国内では古くから［キャリアメール（Eメール）］が主流でしたが、海外では［SMS］を使うことが多いようです。
SMSの歴史は古く携帯電話の時代から存在するサービスであるが故に「テキストメッセージのみ」「送信できる文字数が短い」などと言った現代にはそぐわない規格となってしまっています。
そこで、SMSを進化させ［写真（画像）］［動画］［IP音声通話（ビデオ通話）］［コンテンツの共有（ファイルや位置情報）］などに対応したのがRCS （Rich Communication Services）です。
日本国内でのサービスは？
NTTドコモを始めauやソフトバンクの3キャリアからRCSに準拠したサービスとして、＋メッセージが提供されています。
RCSはデータ通信で送受信されるので［データ通信料］が発生します。また、このサービスはRCS準拠しているものの、残念ながら一部に制約があるので注意が必要です。
- 「音声IP電話」や「ビデオ通話」はできない
今後に拡張される可能性はあります。
- 海外から送信できない
将来的には対応するようです。
- 「＋メッセージに対応したアプリ」をインストールしなくてはならない
SMSはiPhone/Android共にOSの標準アプリなどで送受信が可能です。
＋メッセージでは、LINEと同様に［スタンプ］の送受信が可能であり3キャリア共通で提供されますが、「RCS」と言うグローバルに展開される規格でありながらガラパゴス仕様にしてくるあたりが「さすが」と言えます。
このため、SMSでは可能であった海外のキャリアと契約しているユーザーとのRCSによるやり取りを行った際にどうなるのかが不明であったり、iOSやAndroidの標準アプリなどでの送受信が可能なのかなど疑問点があります。
発表されたばかりとは言え「将来的には対応する」「検討している」と言ったことが散見している現状では、即座に飛びつくことはせずに様子を見たほうが良いかもしれません。
