携帯電話やスマートフォンを充電する際、「電源がオン」であるより「電源がオフ」であるほうが充電時間が短くなりそうですが、実際にはどうなのか[Androidスマートフォン]で実験してみました。
条件
ちょっとした興味本位なので、あまり正確に計測するつもりはありませんが、一応のルールを決めました。
- 機種はXperia X Compactを使用
- インストールアプリに変更なし
- 充電時間は15%から100%までを計測
- 室温は20度から23度程度
- Quick Charge 2.0で充電
実験
実験に際して、スマートフォン本体は通常通りに使用しバッテリー残量が15%に低下した時点で検証を開始しています。
電源オン
バッテリーの残量が15%となったところで本体を再起動し、USBケーブルを用いて充電を始めます。
時間 | バッテリー |
---|---|
0分 | 15% |
30分 | 48% |
60分 | 76% |
90分 | 90% |
120分 | 99% |
130分 | 100% |
15%から100%までの充電に2時間10分を要しました。99%から100%になる瞬間を目にしたわけでは無いので、2時間から2時間10分の間と言ったところでしょう。
電源オフ
バッテリー残量が15%となったところで電源をオフにし、USBケーブルを用いて充電を始めます。
時間 | バッテリー |
---|---|
0分 | 15% |
30分 | 46% |
60分 | 75% |
90分 | 92% |
120分 | 100% |
15%から100%までの充電に2時間を要しました。同様に99%から100%になる瞬間を目にしたわけでは無いので、1時間50分から2時間の間と言ったところでしょう。
まとめ
充電時間をグラフにまとめてみました。双方ともに同じような軌跡を辿っていますが無理やりに考察してみます。
充電開始から75%程度は[電源オン]の方が充電速度が速くなっているので、バッテリー残量が少ないかつ充電量を増やしたい場合は「電源オンで充電する」方が適していると言えます。
また、75%を超えたあたりからは反対に[電源オフ]の方が充電速度が速くなっているので、一度に100%まで充電する場合には「電源オフで充電する」方が適していると言えます。
ただし、試行回数が1回であることや計測数値の差が微々たるものなので[誤差]と考える方が適切かもしれません。このため、電源オフでも電源オンでも[充電時間]にほとんど差が無いと言えます。
これまでは電源オフにした方が充電時間が短い(充電速度が速い)と言われていましたが、電源オンでも同じように充電できるのは[充電機能の向上]や[電源オン(スリープ時)の省電力化]が理由に挙げられるのではないでしょうか。
また、そもそも本体の再起動にもバッテリーを消費するので、1%でも多く充電したい場合には電源をオンにしたまま充電する方が良いでしょう。