機種変更などによってSIMカードが無いiPhoneでも、Wi-Fiなどに接続することでデータ通信を同様に使用することができるようになりますが、一部の機能に制限があるので注意してください。
SIMなしでも使えるの?
iPhoneを始めとしたスマートフォンには、基本的にSIMカードと呼ばれる小さなチップ(カード)が挿入されています。このSIMカードには電話番号などの情報が記録されており “音声通話” や “モバイルネットワーク(LTE/3G)通信” に接続する為に使われています。
このため、iPhoneにはSIMカードが必要と思われがちですが、実は無くても動作には支障が無いことが多く、Wi-FiやBluetooth(テザリング)などを用いてデータ通信をすることができます。
ただし、当然にSIMカードを必要とする機能(音声通話など)は使用することができませんが、データ通信を行うことができるので「Webブラウザでインターネットをする」「Eメールを送受信する」はもちろん「App Storeからアプリをダウンロードする」などSIMカードに依存しないデータ通信は可能です。
SIMなしの注意点
前述したようにSIMカードが無くても使用することができるますが、一部の機能には制限があります。
位置情報サービス
スマートフォンなどに使用されている位置情報サービスにはGPSが用いられていますが、通常では位置の特定まで時間がかかるためA-GPSと呼ばれる補助機能が使われています。
このA-GPSは、LTE/3Gなどの音声回線を使用して動作するので、SIMカードなしの状態では使うことができなくなってしまいます。
そのため、Googleマップなどの地図アプリを使用した際に、現在地の表示までに時間を要し遅くなることがあります。ただ、昨今では補助機能はA-GPSだけでなくWi-Fiなども利用しているため、人が多く集まるような場所では問題なく使える可能性もあります。
緊急通報
110番や119番などの緊急通報(緊急電話)はSIMカードが入っていないと使用することができません。
海外ではSIMカードなしでも緊急通話できる国も多いですが、日本国内では法律の関係でSIMカードが入っていない携帯電話・スマートフォンから電波を発することが認められていません。
このため、たとえ緊急とは言え緊急通報(緊急電話)することはできませんので注意してください。
SIMなしでデータ通信するには?
SIMカードの入っていないiPhoneは、LTE(4G)/3Gなどのモバイルネットワークを使うことができないので、基本的には “Wi-Fi” など別のネットワークを使用する必要がありますが、iOSデバイスではInstant Hotspotと呼ばれる機能によって、別のiPhoneのモバイルネットワークを使うこともでき便利です。