スマートフォンの音声通話やデータ通信は[電波]を用いた無線によって行われていますが、対応する周波数(バンド)は機種によって異なりますが、Xperiaシリーズでは「どの周波数(バンド)に対応しているのか?」を本体より表示できるようになっています。
バンドとは?
スマートフォンにおける[バンド]とは、主に電波の周波数帯を意味しています。
ドコモやau、ソフトバンクなど各キャリアが使用できる電波は周波数によって細かく区切られており、その区切られた帯域のことをBand(バンド)と呼んでいます。簡単に言えばTVのチャネル(チャンネル)のようなものと思えばよいでしょう。
各キャリアが使用しているバンドは一部で異なっており、かつ、スマートフォン本体も各バンドに対応/非対応が分かれているため、バンドが合わないキャリアとスマートフォンの組み合わせでは「電波が繋がらず使えない」や「エリアが狭い」ということになってしまいます。
対応バンドを表示するやり方
- サービスモードより【Service info】>【Configuration】をタップします。
- Configurationより[Working band/s]の値を確認します。
対応バンドを表示するやり方は以上です。
Working band/sの見かた
Working band/sでは、主に[GSM_???]や[UMTS_BC?]に[LTE_BC?]などの値を確認できますが、それぞれ次のような意味となっています。
GSM_???
GSM_850、GSM_900、GSM_1800、GSM_1900などと記載されている場合にはGSM方式における各周波数への対応を示しています。
GSM方式とは主にヨーロッパなどで使用されている無線通信方式の一つで、日本国内では使用されていないので無視して問題ありません。
SIMロック解除などをしたSIMフリースマートフォンで、海外の現地でSIMカードを購入して使う場合などは関係することがあります。
UMTS_BC?
UMTS_BC1、UMTS_BC5、UMTS_BC6、UMTS_BC19などと記載されている場合にはW-CDMA方式における各周波数への対応を示しています。
W-CDMA方式とは「3G」とも呼ばれ日本国内ではNTTドコモやソフトバンクなどが採用する無線通信方式の一つです。ちなみに各バンドと周波数および各キャリアの関係は次の通りです。
3G バンド | 周波数 | ドコモ | au | SB |
---|---|---|---|---|
UMTS_BC1 | 2.1G | ◯ | - | ◯ |
UMTS_BC6 | 800M | ◯ | - | - |
UMTS_BC8 | 900M | - | - | ◯ |
UMTS_BC9 | 1.7G | ◯ | - | - |
UMTS_BC11 | 1.5G | - | - | - |
UMTS_BC19 | 800M | ◯ | - | - |
LTE_BC?
LTE_BC1、LTE_BC3、LTE_BC8、LTE_BC11、LTE_BC18、LTE_BC19、LTE_BC21、LTE_BC26、LTE_BC28などと記載されている場合にはLTE方式における各周波数への対応を示しています。
LTE方式とは「4G」とも呼ばれ日本国内ではNTTドコモを始めauやソフトバンクなどが採用する無線通信方式の一つです。ちなみに各バンドと周波数の関係は次の通りです。
4G バンド | 周波数 | ドコモ | au | SB |
---|---|---|---|---|
LTE_BC1 | 2.1G | ◯ | ◯ | ◯ |
LTE_BC3 | 1.8G | ◯ | - | ◯ |
LTE_BC8 | 900M | - | - | ◯ |
LTE_BC11 | 1.5G | - | ◯ | - |
LTE_BC18 | 800M | - | ◯ | - |
LTE_BC19 | 800M | ◯ | - | - |
LTE_BC21 | 1.5G | ◯ | - | - |
LTE_BC26 | 800M | - | ◯ | - |
LTE_BC28 | 700M | ◯ | ◯ | ◯ |
各バンドの中でも特に重要とされているのがプラチナバンドと呼ばれ、NTTドコモやauでは800MHz、ソフトバンクは900MHzを使用しています。