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Linuxで「viエディタ」を使う時に最低限覚えておきたいコマンド

Linuxで「viエディタ」を使う時に最低限覚えておきたいコマンド

2024年2月7日
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「使い方がわからない」「使いにくい」などと言われることの多い【viエディタ】は、主にUbuntuなどのLinuxにプリインストールされています。昨今では様々なエディタがありますが、「viエディタしか使えない」と言った環境に備えて最低限のコマンドは覚えておきましょう。

viエディタとは?

古くからLinuxなどのUNIX環境で使われることの多いエディタです。使い方がWindowsのメモ帳などと大きく異なることから取っ付きにくく「使い方がわからない」「使いにくい」と言われることが多いです。

viエディタを使わなくとも他に様々なエディタがありますが、中には「viエディタしか使えない」と言った環境で操作する場合もあるので、最低限の使い方を覚えておくと役に立つかもしれません。

今回は個人的によく使うコマンドを並べてみました。

viエディタの使い方

モード切替

コマンド名 説明
escキー コマンドモード
aキー 入力モード(カーソルの右)

viエディタにはコマンドモード入力モード(インサートモード/編集モード)の2つがあります。

コマンドモードは「保存」「終了」「カーソル移動」「削除」と言った操作を行うためのモードであり、これはviエディタがマウスを使わずにキーボードのみで操作するためです。

入力モードは「インサートモード」「編集モード」などと呼ばれることもあり、文字通り「文字を入力する」ためのモードです。注意点としてviエディタは「文字にカーソルがある(Windowsなどでは文字と文字の間にカーソルがある)」ので、カーソルの右に入力できるようaキーを用いると使いやすいです。

現在のモードが良くわからなければ、とりあえずESCキーを押下し「コマンドモードへ切り替える」と良いでしょう。

起動

コマンド名 説明
vi 新規作成
vi [ファイル名] ファイルを開く(無い場合は新規作成)

viエディタを起動するには[vi]に続けて[ファイル名]を入力しますが、ファイル名を後で決めたい場合には[vi]だけでも起動します。

入力した[ファイル名]が存在すれば編集となり、存在しなければ新規作成になります。

終了

コマンド名 説明
:w 上書き保存
:wq 保存して終了
:q! 保存しないで終了
:q 終了

viエディタでは[:]を入力すると、画面の下にコマンドが表示されるようになります。

viエディタを終了するだけであれば[:q]で問題ありませんが、ファイルの内容を編集している場合には「保存するか否か」によってコマンドが変わります。

コマンドを見ればわかるとおり、[w]が保存で[q]が終了となり組み合わせて使います。[!]は強制と考えれば良いでしょう。

カーソル移動

コマンド名 説明
hキー
jキー
kキー
lキー

lキーは小文字のLです。

「使いにくい」と言われる原因の1つが「カーソルキーでカーソル移動ができない」ことにあるかもしれません。カール移動はコマンドモードでhjklキーを用います。

わかりにくいと感じるかもしれませんが、jkに対応していることだけ覚えればhlは位置どおりのなので直感的にわかりやすいでしょう。

さらに、jキーはキーボードのホームポジションでもあるので、とりあえず「jである」とだけ覚えれば、他のキーも覚えやすいかもしれません。

削除

コマンド名 説明
xキー カーソルの文字を削除
ddキー カーソルの行を削除

少なくともxキーだけ覚えれば良いですが、ddも覚えておくと使い勝手が良いかもしれません。